ATBSでは、組織が改善を蓄積する考え方を「能力経営」、判断の前提を記録・照合する設計原則を「誠実構造」、それらを組織に実装する方法を「ATBS変革モデル」と定義している。
ATBSの概念体系 能力経営・誠実構造・ATBS変革モデルの3概念の関係図 継続的に能力を蓄積し、企業価値を向上させる 能力経営 What:何を目指すか 顧客価値を起点に、 組織能力を定義し、 蓄積・強化することを 経営の中心に据える。 役割:能力の蓄積 誠実構造 How:どう判断するか 意思決定の前提・根拠・ 因果関係を可視化し、 納得と再現性のある 判断を可能にする。 役割:判断の蓄積 ATBS変革モデル Execution:どう実装するか CLARIFY→ACT→ TRANSFERの3フェーズで 変革を設計・実行し、 自走できる状態へ移行。 役割:実行の設計 実行から得られた学びを、判断と能力にフィードバックし、再び次の変革へ まとめ: 能力経営×誠実構造×ATBS変革モデルで、変革は組織の能力として蓄積され続ける。

この概念はどこから来たのか

淺野が「変革」を真剣に考えるようになったきっかけは、事業責任者として売上・利益を追い続けても手応えがない、という違和感だった。結果を直接コントロールしようとしてもうまくいかない。視点を変えて「売上はどのようなプロセスで生まれているのか」という問いに向き合い、施策の妥当性と進捗をメンバーと共有し続けることで、業績は改善した。

その後、SAP主催のCOO養成塾への参加を通じてビジネスプロセス管理と本格的に出会い、「プロセスを磨くことで変革が実現していく姿」を具体的な事例として目の当たりにした。

30年の経験を通じて到達した結論は一つだ。変革は能力である。その能力は、経験によってしか蓄積されない。